FGA取得、そして今・・・

高畑 佳周(たかはた よしちか)

1964年生まれ。香川県高松市出身。 1986年、地元ジュエリーメーカーに入社。営業、仕入れ、海外買い付け業務を経ながら、専務取締役として23年間勤務。 2007年にFGA Diplomaを取得。 2008年10月より有限会社カールズジャパン代表取締役社長に就任。

2007年度にFGA Diplomaを取得し、その年GEMMOLOGYに投稿させて頂いて以来、伊藤先生からの依頼により、再び投稿させて頂く事になりました。

当時私は地元ジュエリーメーカーの専務取締役として23年間勤務して参りましたが、2008年10月に妻が経営していたビューティサロン(カールズネイル)と統合し、有限会社カールズジャパンとして独立開業致しました。当初、高松市南新町商店街の中にある本店とゆめタウン高松店テナントの2店舗でしたが、2008年12月にゆめタウン丸亀店テナントをOpenしました。独立した頃は慣れないビューティ業界と、統合以前から従事して頂いている社員とのコミュニケーションを図ることで一杯一杯になり殆んどジュエリーから遠ざかっていたように思います。

しかし何故私が独立開業しょうと思ったかというと、宝飾業界もビューティ業界も『美』という根底の一番大切な共通点が有ったからなのです。宝石の三大定義は第一に『美しい事』、第二に『耐久性に優れている事』、第三に『希少価値が高い事』です。

私は最近独立して良かったなぁと思うのは、ジュエリー業界に居たときに出会った女性のタイプとはまた違ったタイプの女性に数多く出会えたことです。どういう事かと言うと、ジュエリー業界に居た頃は、宝飾展示会に来られる女性客の殆んどがそれなりの宝飾品を身に着けており、研磨された宝石のようでした。勿論ビューティ業界もそういった女性も沢山居ますが、まだまだ半数以上はネイルやフェイシャルエステなどビューティに関心が強く、この方々も今後自分に合った宝飾品を身に着けるようになるのかなぁ…って、まるで宝石の原石のように感じることがよくあります。
独立から3年目である現在は、経営の仕事が半分と、あと半分は今までの経験を活かし宝飾品の卸業務を行っています。卸業務といっても最近では経済事情の悪化により小売店様からの余分な仕入れは殆んど無いので、店頭における出張鑑定サービスを行いながら展示している商品も見て頂いているのが現状です。

一人で何役もこなしながらFGA Diploma資格が活かされています。また年に一度は海外宝石買い付けツアーも行っており、小売店様、ユーザー様との親睦も図っています。掲載画像は昨年10月に行った香港(現地法人メーカー)での買い付け風景です。今年3月3日にはイオン綾川店テナントとして4店舗目がOpenしました。

FGA Diploma有資格者として色んな方々を対象に、ダイアモンドも劈開(一定の結晶面に沿って割れる)方向に衝撃が加わると割れる事とか、真珠・珊瑚など炭酸塩鉱物は汗の中に含まれる乳酸や脂肪酸により表面が発泡して劣化が進行している事とか、アメシストやクンツァイトは紫外線に弱く退色する性質を持っているなど、如何に簡潔で解りやすく特徴を伝える事が肝要であるとつくづく思うこの頃です。

有限会社カールズジャパン、カールズネイル URL   http://www.carlsjapan.com/

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